「地域と大学が連携した子育て支援」っていいね!
~「子育てひろば」はママ・子ども・学生がつながる場~
①「大学と連携した子育てひろば」の数が政令指定都市第1位!(9か所)
②「大学と連携した子育てひろば」利用者の満足度は99.0%!
③「大学と連携した子育てひろば」スタッフの対応満足度は97.1%!
神戸市は「大学と連携した地域子育て支援拠点づくり」として8大学、9か所で交流や相談の場を設けています。
大学と連携した地域子育て支援拠点づくり
中央区の元町商店街六丁目にある「ぽかぽっぽモトロク」(取材当時。同施設は、現在神戸常盤大学により「子育て支援センターときわんモトロク」として運営)に1歳10か月のお子さんと遊びにきていた酒井さんと、この施設で大学ゼミの学外授業として保育体験をした森さん、元木さんにお話を聞きました。
大学と連携した人気の子育てひろばが誕生!
「ぽかぽっぽモトロク」は元町六丁目商店街と夙川学院短期大学(現:神戸教育短期大学)が連携して、平成27年10月にオープンした子育て支援拠点です。親子はもちろん、お年寄りの方もお孫さんと一緒に安心して利用できる、地域に根差した子育てを応援する場になっています。施設の利用は無料で、主に0歳~3歳の子どもと保護者が対象です。
子どもたちの遊び場、友達作りに加えて、ママのための育児相談や、同大学講師の専門分野(心理学、幼児体育、食育など)に基づいた子育てに役立つ講座も定期的に開かれています。オープンして1年間で530組を超える家族の登録があり、施設はいつもにぎわっています。
ぽかぽっぽモトロクを利用してみて
酒井さん:
「私は週2、3回利用しています。商店街はアーケードがあるので、雨の日でも散歩しながら行けますし、近くで色々と買い物ができるのでとても便利です。ここは10時から16時まで空いているのですが、いつ来ても大丈夫なので、気軽に利用できるのも嬉しいですね。また、大学と連携しているので実習で来ている学生さんに保育アドバイザーさんが指導している様子が間近で見ることができ、子育ての参考にもなるんです。」
通い始めて半年で大きく成長
施設に通い始めてからのお子さんの成長について尋ねると、「はじめの頃は1人でおもちゃ遊びをすることが多かったのですが、少しずつお友達と一緒に遊ぶようになってきました。通い始めてからの大きな変化は、まわりを見るようになったこと。以前は好き放題に行動していましたが、年下の赤ちゃんを気遣ったり、仲良しのお友達が帰る際には出口まで行ってバイバイしたりと、ここに来てずいぶん成長したなあと思います。」と半年間での成長を喜んでいました。
将来の保育士の育成にも
次に、夙川学院短期大学児童教育学科(現:神戸教育短期大学こども学科)2回生のお二人が、夏休みに授業の一環でこの「ぽかぽっぽモトロク」で保育体験をした印象を語ってくれました。
「保育所や幼稚園での実習では、親と離れた子どもと向き合って色々なことを学びますが、この施設では、母親と一緒にいる時の子どもの感情表現やしぐさに、普段の実習では得られない体験がありました。」と森さん。
元木さんも「職員さんの対応を見て、子どもの面倒を見るだけでなく、お母さんの悩みを聞いてアドバイスをできるようにならないといけないな、と保育関係の仕事の奥深さを改めて感じました!」と、この施設だからこそできた貴重な体験に感動したようです。
「一人一人に寄り添った保育を目指していきたい。将来は笑顔を絶やすことなく子どもに向き合う保育士に!」と夢に向き合う二人でした。
神戸市は市内にある大学の多さを活かし、将来の保育士を育成しながら、地域での子育てを支援しています。ママやお子さんの友達作りだけでなく、学生さんとの交流に、気軽に利用できる「子育てひろば」に遊びに行ってはいかがでしょうか。
(ぽかぽっぽモトロク 2016年10月27日取材、夙川学院短期大学 2016年11月15日取材)
■ この記事で紹介した制度や施設はこちら
>>子育て広場 ぽかぽっぽモトロク (夙川学院短期大学)(2018年3月23日(金)をもって閉館、現在は子育て支援センター ときわんモトロク(神戸常盤大学)として運営中